近年目に付くことになったマインドフルネスというのは、今の自分の状態に目を向けて余計な雑念を取り除き頭の中を明晰状態とすることにできるということで、注目を得ています。日常で受けてしまうもやもやを払拭することができるので、頭の中がスッキリしたという声が多く挙がっています。知らず知らずのうちに蓄積させている雑念を取り除くことができるなんて、素晴らしいことだと思いませんか。
マインドフルネス状態により得られる効果
マインドフルネス状態になることで得られる効果は、以下が挙げられます。
集中力や生産性の向上
カナダのとある公立学校で9歳前後の生徒約100人に対して行った研究では、4カ月間毎日3分の瞑想を3回行ったグループとそうじゃないグループと比較したところ、瞑想を行った生徒グループの算数の成績が15%ほど上がったそうです。また、社会では複数の仕事を並行して進めることが可能となり、さらに1つ1つの仕事に集中ができるようになります。仕事上のミスが少なくなり、効率的な業務へとみちびくことができます。今の自分に向き合うマインドフルネス状態は、余計なことを考えないようになることで中注力が上がり生産性も上がっていきます。
攻撃性の低下
さらに、瞑想を行った生徒グループの方では行動特性が24%高いことがわかり、24%もの攻撃性低下となっていました。今へ目を向けることにより気持ちが安定していくので、行動がてきぱきとなっていき、攻撃性も抑えることができるようになったといえます。
ストレスが減る
マインドフルネス状態になることで、余計なストレスが減っていきます。今だけを見つめることができるようになることで過去や未来への余計な雑念が頭の中からなくなるからです。ストレスがなり余計な考えが頭の中からなくなるので、前向きで明るい状態へとみちびくことができます。
うつ病や不安の緩和
余計な雑念を考えないマインドフルネス状態になることで、過去や未来の余計なことを考える習慣が減っていきます。よって、精神状態が安定するので、うつ病や不安の緩和へとみちびきます。とある研究結果によると、認知コントロール力や感情コントロール力、プラス思考、思いやり、ストレスレベルなどの全てに、優れた数値が出たということが証明されています。

ただし、精神的不安定な方はマインドフルネス状態になるまでのプロセスの中で、逆の効果が出てしまうこともあります。そのため、マインドフルネス瞑想を行う場合は、主治医に相談をした後に行うようにしましょう。

リラックスできるようになる
普段私達は色んなことを考えすぎている傾向があり、想像以上に脳は疲れています。マインドフルネス状態になることで、雑念が減っていくので余計な脳への負担がなくなっていきます。副交感神経が優位となっていくので、リラックスしやすい精神状態となることができます。
アンチエイジング効果
余計な雑念がなくなることで悩みなどの余計な考えがなくなることで、体への負担が軽減されます。アンチエイジング効果へと発展し、老けにくい身体になることができます。また、血流が良くなることにより肌への負担もなくなり、綺麗な状態を保つこともできるようになっていきます。
血液状態の改善
ストレスが減ることにより血液状態が改善され、血圧の低下や血中コレステロールの低下、血糖値の低下へとみちびきます。血液状態がよくなることにより、病気になりにくい身体になることも期待ができます。
なぜマインドフルネス状態になることでこのような良い状態になるのか
マインドフルネス状態が様々な良い効果へとみちびく理由は、脳の安定化が大きな影響を与えるからです。
脳というのは自分で休ませているつもりでも、全く休めていないのが現状です。例えば寝ている時は脳を休ませていると思いがちですが、「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という活動が行われています。しっかり脳を休ませたと思っても頭がスッキリしないのは、デフォルトモードネットワークでの活動が原因となっています。そのデフォルトモードネットワークを、瞑想により鎮めることができます。
また、記憶に関わっている海馬という部分や脳の容積を増やすことが出来るのも、マインドフルネス状態になることの大きな魅力です。脳のあちこちで容積が増えることにより、ストレスを受けた際に分泌となるコレチゾールという成分を減らすことができます。また、幸せを感じるホルモンであるオキシトシンという成分が分泌されるようになり、充実した毎日を感じるようになることができます。
マインドフルネス状態で良い効果を得られる理由は、これらの根拠ある流れにより受けることができるのです。
